山口で「獺祭」を味わう家族旅行

周防大島町へ

今年の3月に山口県の周防大島町に家族(母・妻・子供)と行きました。移動手段は福岡からだったので自家用車で行きました。周防大島は、警察署から逃げた逃亡犯が滞在していたことや、行方不明になっていた子供がスーパーボランティアによって発見されたり、大島大橋に貨物船がぶつかり長期間断水したことなどがメディアに報じられたことで、最近ちょっと有名になっています。そんな時、周防大島復興クーポン(貨物船事故後の復興)が発行されたので、それを入手して訪問しました。

まず、初日は「ホテルサザンセト」に行きました。海に面しており、まるで海外リゾートに来たような気分になります。夏は目の前の海岸で泳げるのですが、それ以外のシーズンは屋内プールがあります。風呂は温泉があるので、両方入りました。食事は地元の食材を使った料理を堪能しました。島の周辺は太刀魚漁が盛んなので、太刀魚の鏡盛りや、お酒は山口県の「獺祭」などを味わいました。

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今回は食べませんでしたが、地元名物のみかん鍋などもあります。翌日は子供の絵付け体験(皿に絵を描いて、地元の窯で焼いてくれる)を楽しみました。また、今回は観ることができませんでしたが、周防大島はフラダンスも有名で、夏に宿泊すると夜はフラダンスショーなども行われるそうです。

ホテルを出てからは島内を一周しました。山口県最大の島でもあるので、周り甲斐があります。島内では「グリーンステイながうら」や道の駅「サザンセトとうわ」などに立ち寄ってお土産を買ったり、昼食を食べたりしました。ちなみに「グリーンステイながうら」は宿泊やスポーツ、潮風呂など、様々な施設が整っており、ここを拠点にするのもいいと思います。あと、島内の特長は、移動中も眺めのいい場所が多く、温泉も多いので、ドライブやサイクリングに最高の場所といえるでしょう。

周防大島は瀬戸内にあるため、気候は温暖でどのシーズンでも楽しめます。今回は春先だったので、海水浴等をすることはできませんでしたが、夏場は海水浴客でにぎわうそうなので、フラダンス見学などと併せて夏に訪れるのもいいと思います。できれば泊りで行くことをお勧めしますが、福岡や広島、愛媛あたりであれば、日帰りも充分可能です、意外と穴場のリゾートといえるでしょう。

旅行はすべて楽しかったですが、妻だけは少量の酒で酔ってしまい、2日目はほとんど何も食べられない状態でした。自分も飲んでいたのですが、二日酔いになることもなく、お昼に食べたこれまた周防大島名物のいりこ出汁ラーメンがさっぱりしてひと際おいしく味わえたのですが、妻はそれも食べられず、車の中で寝ていました。子育てに追われる毎日でゆっくりお酒を楽しめたのはずいぶん久しぶりだったため、つい飲み過ぎてしまったのかもしれません。

あと、周防大島を回ってみて感じたのは、空き家が多く、人が少ないという印象でした。島の面積は138.09メートルもあり、かなり広い島なのですが、人口は1万7千人程度しかおらず、現在も減少に歯止めがかかっていないとのことでした。今回の旅行では昼間に島内を移動したのでさほど感じませんでしたが、夜は怖いような気もします。

あと、周防大島はみかんの生産でも有名なのですが、生産者の高齢化が進んでおり、このままでは作る人がいなくなってしまうとの話も聞きました。楽しい旅行ではありましたが、一方で地方創生の難しさも思い知らされました。実際に車がないとコンビニなどの買い物にも行けず、病院の数も少ないので病気になった時に困ります。年配の方の運転など今問題になっていますが、免許を返納してしまうと出かけることもままならなくなり、気軽に人に会いに行くことができないと孤立化してしまうのも心配です。


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